静岡県西部
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デザインや暮らしやすさよりも「遊び心」を優先したいご主人と、流行へのアンテナが高く、おしゃれな空間を求める奥さま。そんなこだわりの強い夫婦が建てた家が楽しくないはずがない。
さっそくお邪魔してみると、リビングに巨大な滑り台がデ〜ンと設置してあり、2階から姉と妹が「ヤッホ〜」と次々に降りてくる。呆気にとられていると、今度は「体育館」と呼んでいるアスレチック部屋にご案内。雲梯にぶら下がり、バランスをとるのが難しいスラックラインも難なく渡る。さらにボルダリングを登ってトンネルを抜け、ロフトへと2人は消えていった。家全体がまるでジャングルジムと化しているかのようだ。「ま、我が家はいつもこんな感じですよ」とご主人は涼しげな表情で話す。
「遊び心」という言葉さえ陳腐に聞こえてしまうほど、インパクトが大きいF邸。それにしても、なぜこんな家を作ろうと?「ずーっと前から、家の中に滑り台があったら楽しいだろうなぁと漠然と思っていたんです。工務店の社長さんにそのことを話すと、いいじゃん、やりましょうよ!ってことになっちゃって。ちょっとやり過ぎましたかね(笑)」。もちろん、子どもたちのためにという想いもあるだろうけれど、もともとスポーツ万能の夫婦なので、自分たちも家の中で楽しみながら身体を鍛えたかったのかもしれない。
庭に出ると、ウッドデッキと鉄棒があり、子どもたちは太陽の光を目一杯浴びながら逆上がりを繰り返す。目の前のきれいな小川では、魚釣りや川遊びも楽しめる。「私が子どもの頃は、こんな田舎に住んでいることが恥ずかしくて嫌でした。でも今は、人から羨ましがられるほど自然に恵まれた環境に、こんなワクワクする家を建てることができて、両親に感謝しています」と奥さまが微笑む。
将来、「体育館」を改装してカフェを開きたいという夢がある。その日に備えて、料理教室やお菓子教室にも通っているそう。アイシングクッキーが得意で、子どもたちからも好評だ。夢が叶った頃、リビングの滑り台で遊んでいるのは「お孫さん」かもしれない。
「家の中に滑り台があったら楽しいだろうな~」。ご主人の何気ない一言が現実になった本物の滑り台。子どもたちはこの上で今日の学校での出来事などを楽しそうに話す
子ども部屋代わりの「体育館」からボルダリングを登ってロフトへ。さすがスポーツ万能夫婦の子どもだけあって、運動神経はバツグン!
「体育館」と名付けられたフリースペース。スラックラインやボルダリングで元気いっぱいに遊ぶ!
コーヒーを入れて旦那さんとゆっくりとお話。夫婦2人の時間も大切にしている
ステップ型の収納ボックスを上りロフトへ。ご主人の「秘密基地」計画が進んでいるんだとか
アイアンで作られたスマイルのブーケかけ。こだわったデザインが垣間見え、幸せな気分に
「こんにちはー!」と元気な声が聞こえてきたと思ったら、なんとお子さんたちが滑り台から登場!
『tonokEn』オリジナルのアイアン照明。好みのテイストに鉄を加工し、オンリーワン仕様に仕上げてくれる
もともとは布団干し用に作った鉄棒。目の前の広い庭にバスケットコートも近々作る予定
元バスケットボール選手でスポーツ万能のご主人と、おしゃれで料理好きな奥さま。6歳年上の奥さまもバスケ経験者で身長176cm。遊び盛りの3人の子どもたちと自然豊かな環境で暮らす。
(株)好文堂代表取締役。早大卒業後、リクルート、浜松百撰を経て2007年独立。住宅、スポーツ、企業紹介、学校案内、人物インタビューを得意とする。著書「失敗しない家づくりの法則」。静岡コピーライターズクラブ(SCC)会員。