映像制作を趣味に持つご主人と、カービングに没頭する奥さま。それぞれの居場所をつくりながら、家族みんなでのびのび暮らせる家を形にしたのがY邸だ。玄関から直結するLDKは家族の会話を増やし、自然と人が集まる空間に。リビングには階段下を活用した小さなおこもり空間「ヌック」もあり、それぞれが自由に過ごせる。奥さまの居場所はキッチン奥のパントリー内にあり、子どもに呼ばれてもすぐ返事ができるのがポイント。ご主人の部屋は2階に用意され、隣接する2階フリースペースにはプロジェクターを設置。家族三人で川の字になって映像を見る時間が楽しみだそと話す。さらに、無骨さがスタイリッシュに融合したデザインもこの家の魅力。濃いブラウンの無垢床にアイアンの階段、インダストリアルな照明を組み合わせたコーディネートにセンスがあふれている。暮らしに便利な動線、それぞれの居場所、一つひとつのスペースの素材や色まで厳選した家が、日常を心地よく彩ってくれる。