Ｔ邸の広い玄関ホールには、大きな絵画や美しいガラス作品が飾られ、ギャラリーさながらの雰囲気。LDKは30畳に近いワンルームで、高い天井と現しの梁がより開放感をもたらしている。奥さまがガラス工芸作家ということで、キッチンの隣にアンティークなテイストの工房を造り、育児休暇から復帰する日に備えている。一番の特徴は、スキップフロアの中２階にサニタリーを配置したこと。花粉症のひどい奥さまが洗濯物を室内干しするためのランドリールームを設け、そのまま平行移動して洗面脱衣所、浴室へとつながるスマートな動線は空間を有効活用できて一石二鳥。さらにステップ階段を登ると、子どもが遊べるほど広いウォークインクローゼットがあり、収納もラクラク。「私の要望を担当の鈴木さんが的確に理解してくれたので、理想通りの家になりました」と微笑む奥さま。家事育児と創作活動を両立したいという女性アーティストの夢を『寿建設』がしなやかに実現させた。