静岡県中部
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屋根等に太陽光発電パネルを載せるのは、本当にお得ですか?
発電した電気は、その家で使えるんですよね?
余剰分を電力会社に売れるんですよね?
一か月あたりどのくらいの金額になるのでしょうか。
たまに、陽当たりはいいのに、屋根全体にパネルを置いてない家がありますが、どうしてですか?
太陽光発電システムを自宅に設置した人は、発電した電気を電力会社に売ってお金をもらうことができます。
また、住宅での太陽光発電では、「余剰電力の買取制度」が採用されており、太陽光発電した電気から、自分の家で使った電気を引き算し、余った電気があればこれを売電できます。
つまり、余らなかった部分はその家で使用していることになりますので、おっしゃる通りですね。
本当にお得かどうかですが、最低でも知っておきたいことが、3点あります。
【1点目】
固定買取価格制度に伴い、一般家庭でも、負担金の額が発表されており、1キロワット当たり 0.22円の負担となっています。中部電力管内だと、現行の太陽光普及促進賦課金とあわせると、標準家庭の場合、月に約100円の負担増になります。
これは、太陽光発電を載せている家庭も載せていない家庭も同じ負担増となります。
【2点目】
太陽光発電促進のための制度があります。
[売電単価]
売電単価が通常1キロワット当たり24円で買い取ってもらえます。
ただ、現在この売電単価が、1キロワット当たり42円で買い取ってもらえる制度がありますので、この制度期間中に搭載すると、大変お得となります。
これは、設置後10年間は1キロワット当たり42円が固定されます。
つまり、10年間は、1.75倍のスピードで元を取っていくことができます。
いつまで、この制度が適用されるかはわかりませんが、以前の48円から42円に単価が下がっていますので、早めの方が、吉ですね。
[補助金]
太陽光発電の補助金があります。
『J-PEC』:1キロワット当たり3.5万円、
『静岡県』:1キロワット当たり2.5万円(10万円上限)
『浜松市』:一律5万円
仮に浜松市で4kw搭載した場合、((3.5万×4kw)+(2.5万×4kw)+5万)=29万
これも期限・予算枠がありますし、年々減っていますので、早めが吉ですね。
これらをできる限り使うことで、設置負担費用、原価回収が有利になります。
【3点目】
太陽光発電には、直流の電気を交流に変換するパワーコンディショナー(パワコン)という装置があります。
それは、電化製品ですので、寿命があります。
絶対ではありませんが、10年~15年ほどで交換が必要になるのではないかと思います。
現在の金額で20万程度ですが、今後の普及、量産体制に伴い、もう少し安くなるかもしれません。
以上3点をふまえて、お得かどうかシュミレーションすると、だいたい何年で元が取れるのかがわかってきます。 だいたい4kw搭載で、年間4000kw/h発電したとして、家庭でどのくらい使用するかによって異なりますが、12万以上は売電できるのではないかと思います。
ただし、屋根の形状・敷地条件・天候・使用状況・家の性能などにより、変わるため、絶対はありません。
日当たりの良さだけでは判断できません。
当社で様々な条件を考慮の上、設置をおススメした物件については、ご満足のいく結果が出ていると喜んでいただいております。
最後に、太陽光発電などの、設備を多く投入するより、家そのものの性能(気密・断熱)を高めることをおススメします。
性能がいまいちであると、せっかく太陽光発電などでエネルギーを生んでも、エネルギー垂れ流しの家では効果がもったいないです。 ザルに水を流しているようなイメージですね。
しっかりとした器があってこそ、太陽光発電などの設備が生きてきます。4039
性能が高ければ、太陽光発電3kwでも一般的性能で4kw搭載した時以上の効果が生まれることもあります。
大容量の発電でごまかすのではなく、まずは器そのものを強化することが、本当の暮らしやすさ、環境貢献になります。
「太陽光、乗っけるだけで、エコハウス」
これって本当でしょうか?
確かに太陽から無料で降り注ぐ光を電気に変えてしまうんだからスバラシイ技術です。
でも、何事にも、必ずメリット&デメリットがあり、えてして「お得」という計算にカラクリがあったりします。
損得・善し悪し含め、様々な角度からシミュレーションすると、とても説明は長くなります。
以前ブログでご紹介させていただいたことがあるので、ご参考になれば幸いです。
【建築とエネルギーを考えよう 7】
http://www.macs-inc.co.jp/blog/log/eid1227.html
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