個性的なフォルムと異素材の組合せが目を引くH邸。外観を見ただけで、住まい手のセンスが伝わってくる。それもそのはず、ご主人は仕事で建築に関わり、一級建築士の資格をもつ。「土地を探しながら、妄想で設計を続けていました」という成果は、室内にも行き渡る。玄関に足を踏み入れれば、明るさと広がりをもたらす坪庭と見せる収納棚。庭に向かって開かれたL字型のLDKは、自然なつながりを育みながら、くつろぎを運ぶ。パブリックとプライベートの空間がほどよく分けられ、家事に配慮されていることもポイントだ。パートナー選びで大切にしたのは、デザインだけでなく、性能と仕事の丁寧さがそろうこと。「10社ほどの建築会社や設計事務所にいきましたが、『クレケン』さんはコスパの良さと現場のキレイさが一番でした」。ご主人の描いたイメージは、豊富な経験と確かな施工力で磨きがかけられ、デザイン、性能、暮らしやすさが見事に融合する一棟が完成した。