静岡県東部
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「半分までつくってもらえればいい」「自分で仕入れたものを使いたい」「電気工事は自分でやりたい」。佐野さんの元へ舞い込む依頼は、予想を超えるその内容に驚かされる。自身が感じた閉鎖的な住宅産業の世界を解放するため、大手はもちろん、他の住宅メーカーでも類を見ない、“施主支給”“セルフビルド”“原価公開”など、固定概念を覆す斬新なスタイルを提案。家づくりの前半は一級建築士として、後半は現場監督として設計・施工を一貫管理。機能や性能、デザインやコストまで細かな調整ができるのが最大の魅力だ。今回のH邸は、ご主人自ら描いた図面を元に佐野さんが手を加えたもの。依頼者の8〜9割がセルフビルドを希望。今回も施工中に参加する作業や、引渡し後に施主さん自身が行いたい仕上げなど、打合せを濃密に行った。また自然素材を用いるのも特徴の一つ。クロスを使用せず、木材や漆喰で壁を仕上げ、天井も梁をそのまま見せることで開放的な空間をつくり出している。「一緒に家をつくりたい」と願うなら、ぜひドアを叩いてみて。
耐久性
耐震性
省エネルギー性
通風・換気性
換気システム 第三種換気
遮音性
ドア・サッシ
防犯性
バリアフリー
リビング・ダイニング・キッチンの生活スペースを1階にしました。全てワンルームで繋がっています。
食材の取り出しがスムーズになるよう、玄関→パントリー→キッチンへの動線を確保。
玄関脇には容量の大きい収納(シュークローゼット)を設けています。
小上がり和室は、家の中で視線が変わるアクセントスペースになりました。天井高さを抑え、籠れる落ち着いた場所です。小上がりの下は収納にしています。
薪ストーブを置いた土間は、リビングから1段下げました。この為、ウッドデッキから薪の搬入が容易になっています。ストーブ廻りの道具も片付き、汚れも気になりません。
トイレは音や気配が感じられないよう、生活から遠い場所に配置しました。
玄関前の広いポーチ、ウッドデッキが半外部空間となり、住宅に奥行をもたらしています。
2階は、寝室、子供室、ウォークインクローゼット、浴室などプライベートな部屋を配しました。
吹抜けを中心にぐるぐる廻れる動線としています。
子供室は将来、2部屋に分けることを想定しました。
吹抜け上のトップライトから、1階に明るい光が降り注ぎます。
ロフト(10畳)は収納スペースも兼ねます。
富士山が見渡せるよう、寝室、子供室、浴室、リビングに大きな開口を設けました。
薪ストーブの暖気が吹抜けを上昇し、シーリングファンにより攪拌され、家全体が暖かい環境となっています。
お二人のイメージを元に、予算、断熱環境、耐震性などを提案しました。漆喰仕上げや木材塗装とセルフビルドに取り組んでいただきました。
代表・一級建築士 佐野 記士さん
本体価格 |
建築本体工事費2,655万円 総施工費2,655万円 ※金額は購入当時のものです |
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設計者名 | SANO-SANOリビングカンパニー |
施工社名 | SANO-SANOリビングカンパニー |
敷地面積 | 352.41㎡ [106.39坪] |
延床面積 | 129.16㎡ [38.99坪](1階 80.71㎡、2階 48.45㎡) |
施工面積 | 163.87㎡ [49.47坪] |
構造・工法 | 木造軸組工法(在来工法) |
竣工 | 2017年2月 |
施工期間 | 6か月 |
外部仕上げ(屋根) | ガルバリウム鋼板(縦ハゼ) |
外部仕上げ(外壁) | ガルバリウム鋼板(角波)、木羽目板張り |
内部仕上げ(床) | スギ無垢フローリング |
内部仕上げ(内壁) | 漆喰仕上げ、木板張り |
内部仕上げ(天井) | 木板仕上げ |
内部仕上げ(断熱材) | 壁充填断熱(アクリアネクスト)、屋根外断熱・床充填断熱(カネライトフォーム) |
内部仕上げ(柱) | スギ化粧柱 |
使用メーカー(バス) | ユニットバス |
使用メーカー(トイレ) | Panasonic(アラウーノ) |
使用メーカー(キッチン) | システムキッチン |
使用メーカー(照明) | LEDライト |
使用メーカー(窓・サッシ) | アルミサッシP-E、ペアガラス |
設備・施設 | 食洗機、エコキュート |