静岡県東部
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「とにかく、眺めのいいロケーションに住みたかったんです。これだけ広範囲に渡って街を見渡せる場所は、静岡広しといえども、そう多くはないでしょ」と茶目っ気たっぷりに語るご主人。東名沿いの高台に絞って土地を探し続け、数年がかりで見つけたのが今の場所だ。リビングの大開口からは静岡市の大パノラマが一望でき、その美しさは都心のタワーマンションにも引けを取らない。
人を招いて喜ばせることが大好きなお二人。1階のLDKはパブリックスペースで、30人ものゲストが集うことも。「ここからの眺望も、我が家のおもてなしの1つなんです」と奥さまがほほ笑む。
テラスで、冷えたシャンパン片手に街の風景を眺めるのも至福の時間。普段、経営者として多忙を極めるご主人は、週末になると、夏は庭でBBQ、冬は薪ストーブを焚いてピザやパエリアをゲストにふるまう。仕事を忘れて心の底からリラックスできる、そんな時間が何よりの楽しみだ。
螺旋階段で2階に上がると、そこは家族専用のプライベート空間。北欧のデザイナーズ家具や照明でコーディネートされたLDKは、時間の流れもゆるやか。2階からの景色も素晴らしく、時間ごとに表情を変える街の様子を眺めながら食卓を囲み、家族で今日の出来事を語り合う。
冬が長い北欧では、家で家族と過ごす時間はとても大切で、家の中の快適さや空間の魅力を重視する。お二人が思い描くのもそんな暮らし。インテリアや素材にこだわりすぎず、生活の「質」そのものを良くしたいという思いが強かった。「結果的にそれが家の資産価値を高めてくれるし、家族にとって本当の幸せにつながるかなって」と奥さま。だから、最優先したのは家自体の性能。耐震、断熱、気密性能など見えない部分にきちんとコストをかけることで、“何もしなくても、ただただ心地よい暮らし”が叶ったという。
「仕事が忙しくて夜遅く以前の家に帰っていたころは、何か満たされなくて。でも、暮らし心地の良い家だと早く帰りたくなり、仕事もプライベートも充実するんだなと。この家に住んでみて実感しました」。ご主人の言葉が印象的だった。
大開口からさんさんと光が降り注ぐリビング。東名高速の直近にありながら、高い断熱・気密性能とトリプルサッシにより、驚くほど静か
2階リビングは、「ルイスポールセン」のペンダントライトをはじめとした北欧家具で上質な空間にコーディネート。バタフライチェアに身を埋め、景色を眺めていると思わぬアイデアが降ってくることも
休日は夫婦でキッチンに立つ。食器選びにも手を抜かない
夜は照明が壁に反射して陰影が生まれることで、昼間とは全く違った印象となる
茶室をイメージした趣のある和室
ファインランドデザインのカラーウッドの床材でつくったオリジナルの螺旋階段
FP工法+テクノストラクチャー工法だからこそ実現した高耐震・高気密・高断熱の快適空間。スウェーデンの「ボラス・コットン」製生地で仕立てたカーテンがインテリアを引き立てる
時間に追われる日々、テラスから眺める街の風景が心を癒やし、英気を養ってくれる
夫婦と長女、愛犬と暮らす。長男はすでに独立。静岡市内を一望できる絶好のロケーションを探し求め、美しい自然景観が維持・保護されている風致地区の高台へ。高性能な健康住宅「FPの家」を建てた。
(株)好文堂代表取締役。早大卒業後、リクルート、浜松百撰を経て2007年独立。住宅、スポーツ、企業紹介、学校案内、人物インタビューを得意とする。著書「失敗しない家づくりの法則」。静岡コピーライターズクラブ(SCC)会員。