静岡県東部
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玄関を入った瞬間、ふわりと漂ったのは、食欲を刺激するいい香り。「あ、きょうは私の大好物だ。ラッキ〜!」。夫婦共働きのF家では、先に帰宅した方が夕食をつくるという暗黙のルールがある。若い頃から料理が得意だったご主人はレパートリーも豊富で、特に牛スジ肉のカレーライスは奥さまも太鼓判を押す一品だ。
そんな二人の住まいは、富士山が間近に見える高台で絶好のロケーション。大晦日は街のお寺から荘厳な除夜の鐘が響き渡り、元旦のご来光も見事。夏から秋には花火鑑賞の特等席にもなる。
Fさん夫妻がこの家でどうしても叶えたかったのは、リビングで炎を眺めながら暮らすスローライフ。友人から紹介されて、材料費やメンテナンスの負担が大きい薪ストーブではなく、手入れが簡単でコストパフォーマンスも良いペレットストーブを選んだ。イタリア製の素敵なデザインがお気に入りで、揺らめく炎を眺めながら二人でお酒を飲んだり、旅行のプランを相談したり、時間が経つのを忘れて深夜まで話し込むことも。断熱、気密といった建物自体の性能が高いので、ペレットストーブもより効果を発揮してくれるようだ。
もう1つの夢は、室内で犬を飼うこと。新しく家族となったミニチュアシュナウザーのイリーは、リビングからウッドデッキに出ても、庭に飛び降りることはなく、いつでも夫婦にぴたりと寄り添っている。バイクを洗ったり、メンテナンスしたりするご主人の姿を、デッキに座って不思議そうに見つめている姿もほほ笑ましい。「ペレットストーブの火もそうですが、動物の癒し効果って大きいんだなぁと実感しています」と奥さまも笑顔で話す。
天気のいい休日はゲストを招き、2階のルーフバルコニーにテーブルと椅子を出して、バーベキューを楽しむ。雄大な富士山を眺めながら、オープンエアで食卓を囲めるなんて、なんという贅沢なライフスタイルだろう。「いままで超アウトドア派だったのに、今はそんなに出かけなくなりました。家にいる時がいちばん楽しいですから」とご主人。やわらかな光が降り注ぐ吹抜けのリビングに、幸せな時間がゆっくりと流れていた。
開放感あふれる大きな吹抜けのリビング。火のある暮らしに憧れていた二人は、知人のすすめでイタリア製のペレットストーブを導入。揺らめく炎を眺めながら、今日あった出来事を語り合う。『朝日夢工房』の家は、断熱・気密・調湿性に優れた構造なので、ペレットストーブとの相性もよく、1台で家中隅々までじんわりと暖まる。真冬でもTシャツ・素足で過ごせて、夏はエアコンなしで快適に暮らせるそう
吹抜けのキャットウォークからリビングへと柔らかな光がこぼれる
リビングと隣接した畳コーナー。障子を移動して間仕切りも可能
休日はイタリア製の「malaguti (マラグーティ)」で河川敷を走り、ストレス解消
カフェスタイルのオープンキッチン。夜はバーカウンターのような雰囲気に
新築したら絶対に犬を飼おうと思っていた奥さま。空気のきれいな家でイリーも幸せそう
バイク、フィッシング、キャンプなどアウトドア好きなご主人とショッピングが好きなおしゃれな奥さま。二人で城をめぐるのが趣味で、世界文化遺産の「姫路城(白鷺城)」が特にお気に入り。
(株)好文堂代表取締役。早大卒業後、リクルート、浜松百撰を経て2007年独立。住宅、スポーツ、企業紹介、学校案内、人物インタビューを得意とする。著書「失敗しない家づくりの法則」。静岡コピーライターズクラブ(SCC)会員。