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家づくりガイド【予算やローン、お金について知ろう】

築5年〜10年で家計が厳しくなる人が多い!?相談者から見る資金計画のポイント

更新日:2020-02-13

公開日:2017-12-04

鈴木 太可志 ライター:鈴木 太可志

築5年〜10年で家計が厳しくなる人が多い!?相談者から見る資金計画のポイント

じゅうmadoに相談に来る方で、意外に多いのが築5-10年の方。相談内容は、家に関することよりもローンの返済に ついてのご相談が多いです。その内容とはどんなものでしょうか?

今回お話を聞いたのは

じゅうmado岡崎 アドバイザー 石原空子さん

石原空子

2011年よりNPO法人暮らしの教育機構にて、住宅購入予定者が中立な立場の情報を得る場所の提供を目的に住まいの学校を立ち上げ、講座の運営や講師を行う。後の2015年、講義のみだった情報提供の幅を広げるため、一般社団法人じゅうmado岡崎として、住宅取得を検討される人の各種相談を無料で受けている。

じゅうmado岡崎

住宅ローンが全然減りません。

住宅ローンが全然減りません。

年末に来る住宅ローン残高を見るたびに、「こんなに毎月返しているのに全然減らない!」という感覚になるようです。特に、最初は利息部分も大きいのでこのように感じがち。マイホーム購入時に「返済がいつ終わるのか?」や、「金利がどれぐらいか?」といったことをあまり深く考えずローンを組んでしまった方に、このような不安を抱える方が多いように思います。借りる時に、どうして月々の返済がこの金額になるのか。増やすと、減らすとどうなるか?ということをきちんとシュミレーションした結果「この金額!」となった方は、しっかりとした納得感と覚悟があるのでその後にこのような不安を感じることは少ないようです。せっかく返していくのなら、終わりをしっかりと自覚し、納得した上で支払っていきましょう。そうしたほうが、返済中の不安感も少なくすみます。
 

月々の返済が苦しくなってきました。借り換えとかしたらお得?

月々の返済が苦しくなってきました。借り換えとかしたらお得?

このパターンの方は、ローンを組むときに「家賃と同じ」や、「ちょっとぐらいなら増えても頑張れる!」と思って思い切ってローンを組んだ方。返済当初は子供も小さく、それほどはかかっていなかった生活費や教育費が、だんだんと大きくなるに伴い増えていきます。そうなってくると、金額の大きい住宅ローンが「どうにかならないか?」と考えるようになるようです。
しかし、借りたものは返さなくてはいけません。最近は、金利が安いので借り換えると多少負担は軽減できるかもしれませんが、その手続にも時間とともにお金もかかります。だからこそ、ローンを組む前には、その時に返せるかどうかではなく、子供が大きくなった時や、退職して収入が大きく減ったときにも返せるのかどうか?ということをしっかりと考えていく必要があります。家づくりの時は、素敵な家欲しさに借りれるだけ借りてしまいたくなりますが、家以外のお金のこともしっかりと視野に入れて考えてみてくださいね。
また、繰り上げ返済や頭金の投入も、今は「住宅ローン控除」という制度があるので、必ずしもしたほうがお得ということもありません。手元にどれぐらいお金を残したら生活に困らないかという、自分たちの問題の整理と同時に税制などの情報収集もきちんとしておくと、お得になります。
 

リフォームってこんなにかかるんですね!!

リフォームってこんなにかかるんですね!!

家を建てると、家にかかる費用はローンの返済だけだと感じている方も多いようですが、そうではありません。一生涯でリフォームにかける費用はアンケートによると1,500-2,000万と言われています。この地域(愛知県三河エリア)の方は、もっと多いようにも感じます。また、固定資産税も10-15万程度年間で必要です。家を持つということは、買うだけでなく、維持管理にも費用や手間がかかるということです。
じゅうmadoでは、年間20万円ぐらいはリフォーム用にお金を準備しておくことをおすすめしています。これは、毎年20万何かするというよりも、10年おきに100-200万ぐらいのメンテナンス費用が必要と言うことです。最初の10-20年では、給湯器、ウォシュレット、食洗機などの取替やカーポートや外構工事の追加などをする方が多いです。15年を超えてくると、外壁のメンテナンスにもお金がかかってきます。外壁工事は足場などが必要なため200万を超えることも多々あります。これが、10-15年おきぐらいには必要です(外壁材によります)。そして、当然古くなればなるほどさまざまな汚れや不具合も起きてきますので、それらに手をいれたくなると、その都度費用がかかりますし、行わないと家の防水や断熱など基本的な性能を脅かしてしまうこともあります。大きなお金ですので、これらも計画的にお金を準備しておかないとなかなかできませんね。なので、建てる前にそれを見越した資金計画や家に使う材料の選択が必要です。

一生涯で考えるのが資金計画に失敗しないポイント

一生涯で考えるのが資金計画に失敗しないポイント

前章で書いてきた通り、資金計画が苦しくなる方は、そもそもあまりきちんとした資金計画がない方が多いです。「なんとなく、返せそう。」「これぐらいはかかるんだから仕方ない」「退職金で返せばなんとかなる」そんな風にお考えの方も多いようです。
しかし、返してはじめてみるとその大きさに気が付き、だんだんと苦しくなってきます。それでもなんとか返しきれればいいか。という気もしますが、やはり毎日お金の不安を感じながら生きていくのは幸せではありません。建てる前にきちんと資金計画をして、「それにそって暮らしていけば大丈夫なんだ!」と思って毎日を生きていく方がきっと毎日が安心で楽しいはず。それを目指して、家を建てる前に「お金」にしっかりと向き合っていただきたいと思います。
ポイントは、「一生涯」で考える事。今の制度ならば、住宅ローン控除が13年間はあります。それをどのように活かすのか。教育費が大きくなる期間はどのようにローンも含め大きなお金を工面していくのか。退職金を住宅ローンに当てて、そこからの生活費は大丈夫か。などを計画に入れていく必要があります。「今」だけでなく、これからの人生で起きる色々をこの機会にしっかりと整理してみましょう。

ライターのご紹介

鈴木 太可志
しずおかオンライン
イエタテスタッフ
鈴木 太可志

web・フリーマガジン『イエタテ』や『家を建てるときに読む本』の編集担当。

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