新築を決める前に知っておきたいリフォーム＆リノベーション

更新日：2020-02-13

公開日：2016-07-08

イエタテ編集部ライター：イエタテ編集部

マイホームを手に入れる手段は“新築”ばかりじゃない。長年住み慣れた家が、より暮らしやすい家に生まれ変わるリフォーム＆リノベーションも選択肢のひとつ。『中古物件をローコストで購入し、リフォーム＆リノベーションする』という方法も注目されている。新築かリフォームかを決めるのは、「ここまでできるの？！」と驚くような成功例を見てからでも遅くない。

◆そもそもリフォーム・リノベーションとは？

最近よく耳にする「リノベーション」という言葉。「リフォームと何が違うの？」という疑問を抱く人も多いはず。一般的にリフォームとは、壊れていたり、老朽化している部分を直すこと。例えば、浴室やキッチンの設備を新しくしたり、内装の取り換えなどを行うのがリフォーム。一方、「リノベーション」とは、ライフスタイルに合わせて間取りにも変更を加え、新築並みの耐震性や性能を実現していくもの。一言で表現すると、大規模リフォーム＝リノベーションなのだ。また、新築との違いは費用が安く抑えられること。既存の基礎や柱、梁などの構造体を生かせるため、材料費と人件費を大きく削減できる。産業廃棄物も少なく、エコとしても注目されている。　上部に、それぞれのメリット・デメリットをまとめた表があるので、ポイントを整理してみよう。

◆こんな人はリフォームがおすすめ

住み慣れた家、エリアにこだわりがある。予算をできるだけ抑え、希望や生活に合った空間をつくりたい。環境や健康に配慮した家づくりがしたい……など、自分たちの考えに当てはまる人は、ぜひリフォーム・リノベーションを検討してみて。

◆リフォームを成功させるポイントは？

満足のいくリフォームのために、まずはリフォーム工事の流れやスケジュールをしっかりと理解しておくことが大切。そして、工事部分、目的、予算などの目安をつけていこう。

◆リフォームっていくらくらいかかるの？

新築と違い、既存の住宅をもとに工事を行うリフォームの場合、工事費用の相場は一概には言えないことも多い。建物自体の老朽化により、当初見込んでいた工事箇所以外にも補強工事を必要とするケースもある。また、リフォーム費用には大きく分けて、直接工事費と共通費（諸経費）の二つがあり、これを合わせて工事費用と称する。上の表で、リフォーム工事で比較的需要の高い部位別の工事費用の相場を見てみよう。

◆まとめ

リフォーム・リノベーションの注目度が高まっている反面、不満やトラブルが増えているのも事実。その原因は、施主と事業者の認識違い、思い違いによるものも多い。また、依頼の際も「どこを変えたいか」ではなく、「何が不便（不満）なのか」「どう暮らしたいのか」を伝えるのが大切。プロの提案とアイデアを上手く引き出し、満足のいくリフォームを目指そう。中古住宅を購入するなら、目には見えない構造や躯体の劣化状況などを診断してくれる『ホームインスペクション』を行うのもおすすめ。トラブルを未然に回避するためにもぜひ検討してみよう。