日本人の心を揺さぶる数寄屋造りの和風住宅
沼津市 M邸
3 枚の屋根と軒裏の意匠が繊細な和の伝統美を感じさせる

冬は中央の畳を取り外して掘りごたつに。食事中にテレビを見るのはよくな いとテレビを奥に引っ込め、テレビ台を造作。奥の和室は吊り押入れと地窓を組み合わせた。ふすまを取り外して広く使うことも

手すりの一部に竹をあしらって

畳、広縁、ぬれ縁。屋外に向かう段階的な距離感が和の住まいの魅力だ

ヒノキの床に網代天井が“和”なトイレ

横長の窓は奥様のご希望。食品庫やL字カウンターも使いやすい配置に

食事はもちろん椅子に座ってくつろぎたい時はダイニングに集合。自然素材をたっぷり使った空間が和の家に違和感なくなじんでいる。レトロな照明は陶芸家の作品だそう

玄関周りの植栽は目隠しとともに、室内の窓から楽しむ趣向

本格的な和風住宅を建てる高い技術を持っていること、見積りの金額が大手ハウスメーカーより手頃だったことが菊池建設さんで建てた決め手になりました。和風住宅にしたいけれど専門知識はない私たちの希望を、きちんと汲み取って形にしてくれました。悩んだ時に急かさず待ってくれたのもうれしかったです。流行りすたりもあるけれど、せっかく日本に住んでいるのなら日本の気候に合った建物を選択肢に入れてもよいのでは?
HOUSE detail
すっきりと洗練された数寄屋風の外観。3枚重ねた屋根は軒裏にも木組みの意匠が施され、長く張り出したひさしが趣のある陰影をつくり出している。「よくある〝なんちゃって〞和風ではなく、本格的な和風住宅にしたかった」とご主人。職人が伝統技術を駆使した建物は住宅街の中でひときわ目を引き、通りすがりの人に「この家はどこで建てたのですか?」と聞かれるほど。居間は二部屋続きの和室で、寝室や玄関も畳と、室内にも和の意匠をふんだんに取り入れた。遊びに来た奥様の友人は「やっぱり和もいいね、畳もいいね」と帰っていくのだそう。坂の途中にあるためか、玄関外の待ち合いは子どもたちやご近所さんのちょっとした休憩スペース。散歩中のおばあさんが「昔こんな家に住んでいたのよ」と話していくことも。和の家はあたたかいふれあいの輪も広げているようだ。
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