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コラム・特集 床材の選び方~無垢と合板どっちがいいの?

床材の選び方~無垢と合板どっちがいいの?

床材の選び方~無垢と合板どっちがいいの?

床材ってどんな種類があるの?

そもそも、今日本の住宅で床材として使われている素材にはどんなものがあるのでしょうか?大きく分けると、石、木、草、毛、ビニールといったところでしょうか。石の中には大理石やタイルが含まれます。草には畳の原料であるい草があります。毛は絨毯。ビニールはクッションフロアや塩ビタイルと呼ばれる塩化ビニルを原料とした人工的な床材です。水廻りでよく使われています。このなかでも、やはり住宅で多く使われるのは木に分類されるものです。フローリングと一言で言うこともありますが、しっかりと分類すると

①合板フロア…ベニヤ板の表面に木目のシールを貼りコーティングしたものや0.3mmほどの薄い木を貼り付けたもの

②突板フロア…ベニヤ板の表面にスライスした木を貼り付けたもの(合板フロアより木の部分が厚い)

③無垢フローリング…木そのものを、フローリングの形に加工したもの

この3種類になります。おおよそこの3つの中から選ぶことになりますが、まずはなぜこの3種類があるのか?というお話をしたいと思います。

昔は③の木そのものを床に敷くのが日本の住宅の主なスタイルでした。もしくは畳ですよね。それが、ものづくりの技術が進む中で、メーカーが①を作るようになりました。なぜ作り始めたかというと、コストを下げたいということ、安定した供給をしたいということ、均一なものをつくりたいということ。大きくはこの3つの目的です。無垢のフローリングというのは天然のものなので、節があったりなかったり、時期によって生産数が限定されたり、それによって価格の変動もあります。また、色や柄も自然界のものですので自由に作ることはできません。さらに、木という素材の特性上湿気によって膨らんだり縮んだりすることもあります。それらの、欠点をカバーするために合板フロアが作られるようになり、いまでは主流となってきました。
さらに、その中間的な商品として②のような商品も出てきたというのが、現在までの大きな流れです。つまり、③を選ぶ場合は先に述べたような欠点を理解した上で選択する必要があるということも念頭に置いて選んで下さいね。

いったいどの床材がいいの?

第一章で、木を使った床材の種類とその歴史について触れましたが、それを踏まえた上で一体どれがいいんだろう?とみなさん迷われると思います。そこで、さまざまな角度から無垢と合板の比較をしてみました。突板フロアは、表面は無垢板が貼ってありますので、以下の比較では無垢フローリングと同様です。



【見た目】

合板フロア(写真提供/レオック)
本当に人工的なシールのなの?と思うほど、木にそっくりですよね。ここ数年で印刷技術がとても進歩したということもあり、合板だからといっていかにも人工的な感じがすることはなくなってきました。しかし、同じ合板でも価格によってかなり差があるのも事実です。色も白や黒、茶色、アンティーク風などいろんな商品があります。

無垢フローリング①(写真提供/左:住たくeco工房 右:アイジースタイルハウス)
どちらも無垢の杉の床材です。左側の写真の床は塗料によって着色しずいぶんと雰囲気を変えています。このように、樹種によってはしっかり塗料を含浸させて色をつけることもできます。

無垢フローロング②(写真提供/リュクスタイル)
また、こちらの床は着色ではなく天然でこの色。木の持つ色は実は様々なので、みなさんが思っているよりいろんな色が実現可能です。

【傷のつきにくさ】
①合板フロア…同じ合板フロアでも、表面加工が色々とありかなり差があります。気になる場合はそういった加工が硬いものを選ばれるとかなり傷はつきにくいですが、その分足触りも硬く冷たくなりますので優先順位をつける必要があります。また、一般的に廉価な合板フロアでも針葉樹(杉やひのき)の無垢フローリングに比べれば傷はつきにくい事が多いです。しかし、合板フロアは表面にシートが貼ってあるので一度傷がついてしまうと、深さによっては表面がめくれ、下地の合板が見えてくることがあります。

②無垢フローリング…無垢のフローリングは木そのものですので、原料とする木の硬さによって傷の付きにくさも大きく変わってきます。一般的には針葉樹(杉、ヒノキ、パインなど)が柔らかく、広葉樹(ナラ、バーチなど)は硬い傾向にあります。合板フロアと同様に、硬く傷がつきにくいということは、足触りも硬く冷たい、柔らかいということは傷がつきやすいが、足触りも柔らかいということなので、どちらを選ぶか?という事になります。

【汚れのつきにくさ】
①合板フロア…傷と同様、表面加工によっていろいろなものが選べますが、加工がしっかりしているものほどお値段は上がります。
②無垢フローリング…これは、樹種の違いでなく表面仕上げの違いによって変わります。表面に塗膜を作るウレタン塗装であれば、食べ物をこぼした程度は消えます。一方で、木の肌触りを残したオイル塗装だと、すぐに拭かないと残ってしまうこともあります。これらについては、次回コラムでもう少し詳しくお話します。

【触り心地】
どんなにプリント技術が進歩しても、やはり差が出るのがここです。見た目は無垢かな?と思っても触ると違いが歴然。触って心地よいと本能的に感じるのはのはやっぱり自然素材である無垢です。

【価格】
かつては、合板のが安い!といった感じでしたが、最近では合板も様々な加工が加わることにより一概にそうとは言えなくなってきました。物によっては無垢より高い合板もありますし、安いものもあります。こうなった背景には、高くてもいいし、天然無垢じゃなくてもいいから傷やよごれがつきにくい、メンテナンスがいらないものがいいという買い手のニーズがあります。

【狂いについて】
無垢のフローリングは、木そのものであるために、湿気を吸ったり吐いたりしています。その為調湿性のがあるというのは良い点ですが、乾燥する季節は木と木の間に隙間ができることがあります。合板フロアや、基盤が合板である突板フロアはそういったことはありません。つまり、傷や汚れもつかなくて、安くて、足さわりも気持ちよいというものはないのです。上記の基本的な情報を元に、家全体との価格やデザインのバランス、これから自分たちがしたい暮らしに合ったものを選んで下さいね。

なかなか床材選びは決まらないもの

床材は、さっと決まる方もいますが、多くの方が最後まで迷うもの。趣味や思考で無垢と決めている方は意外と早いですが、例えば、「濃い茶色の床」といったイメージ先行の方はだんだん何が何だか分からなくなってきてしまいます。まずは、整理して優先順位をつけること、さらに、床は素足で歩くか?汚れやシミは味と思えるかどうか?や、ツルツルピカピカのイメージか?マットで落ち着いた雰囲気なのか?などと、もう一歩、そこで始まる自分たちの暮らしや仕上がりを深くイメージしていくと絞り込めていくと思います。また、最後の決め手はやっぱり実物。特に、無垢の床材の一番の魅力はさわり心地です。サンプルを取り寄せ、実際に触って決めることをおすすめします。床は、後から簡単に張り替えられるものではないので、建てる前にしっかりと考えてくださいね。
今回は、無垢と合板の比較という点でお話をしましたが、次回はまだまだ奥の深い無垢フローリングの種類や特徴、選び方についてお話したいと思います。どうぞお楽しみに!

ライターのご紹介

遠藤 一訓
しずおかオンライン
イエタテスタッフ
遠藤 一訓

web・フリーマガジン『イエタテ』や『家を建てるときに読む本』の編集担当。

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